6月ももうすぐ終わりということで、
高校では、そろそろ夏休みの希望補習の参加希望用紙が配られる頃かなと思います。
そこで、今日は、高校の夏期講習に参加すべきか否か考えてみたいと思います。
まず、学校の夏期講習について目的内容は、大きく分けて3つに分かれます。
①通常授業の続き型
これはよくある、学校の授業で終わらないから、続きを夏期講習でというパターンですね。
よくあるのが、日本史、世界史、化学、物理、数Ⅲなどでしょうか。
私も高校時代、世界史が高校の進度終わらなさ過ぎて、
1日6時間×5日間という地獄の補習があったのを思い出します。
②通常授業でやらない内容を夏期でというパターン
①の類似パターンですが、高校によっては、例えば、日本史、普段
の授業では通史のみ扱って、夏休みは、文化史を補習でまとめてやったり、
化学で、無機化学は夏期講習でまとめてやったりするタイプの学校もあったりします。
③通常授業の基礎復習型
こちらは、どちらかというと、苦手な生徒さん向けに、
躓かないように、普段の内容より難易度低めの内容を復習するための講座です。
ピンポイントに単元絞ってくれてる学校もあったりします。
英文法の復習、古典文法の復習などなど
④共通テスト、二次私大の演習型
高3に多いタイプですね。
実際の入試問題やそれに近い問題を解く演習型の授業です。
次に夏期講習に参加するメリット、デメリットを見ていきます。
まずメリットからですが、
①授業を入れることで生活リズムを保てる。
夏休み、授業がなくなって、朝起きられなくなったり、だらだらしてしまうのが、
夏期講習を入れることで、強制的に学校に行かなくちゃいけない状態を作ることで、
生活リズムをある程度保てるというものです。
②夏期講習入れている間は無理やりでも勉強時間が確保できる。
これはうえと似ていますが、夏休み、勉強時間減りがちなところ、
夏期講習を取ることで、無理やり、その時間は勉強時間を確保できるというものです。
③自分のレベルや現状にあう講座を選んで、しっかり学習すれば、ピンポイントに得意科目の強化や弱点をつぶせる。
ことがあげられます。
逆にデメリットとしては、
①補習の取りすぎで、復習をする時間が取れず、結局消化不良に終わってしまう。
②自分の難易度にあっておらず、時間の無駄になってしまう
③通常授業の延長で、自分で参考書進めたほうが早くて時間の無駄
などがあげられます。
それらを踏まえたうえで、改めて考えてみると、
基本的には、私は学校の補習は強制参加でない限り、そこまで優先度は高くないのかなと思っています。
ただし、古典文法が、苦手、英語の完了形が苦手という場合で、
夏期講習でピンポイントにその単元を扱ってくれるかつ、その先生が分かりやすいといった場合、苦手範囲をピンポイントで補う補習への参加は場合によってはありなのかなと思っています。
逆に避けたほうがいいのが、基礎が固まっていないのに、演習、応用系の講座を受講することです。
単語、文法が固まっていない生徒さんが、関関同立の長文の過去問に取り組んでも、
わからない単語、文法大すぎで、その講習から得るものは非常に少ないでしょう。
その場合、同じ時間を、単語や文法の習得に使ったほうが効果的です。
講座名に志望大学があるとつい受けなきゃと思っちゃいがちですが、
そこは、自分の状況をよく踏まえて考えましょう。
これは共通テスト対策の講座にもあてはまります。
数学、基礎問レベルが固まっていないのに、共通テスト数学演習受けても効果は非常に薄いでしょう。まずやるべきは、基礎問や黄色チャートレベルを固めることです。
また、通常授業の延長タイプや通常授業で扱わない分野の補習も
その講習を取らなければ、2学期以降のテストで赤点とって進級、卒業ができなくなるといった特段の事情がないかぎり、それが、スタサプや分かりやすい参考書で代用できないか考えてみるのも一つの手段でしょう。
いうまでもなく、学力が伸びるのは、授業を受けている時間ではなく、それを復習してできるまでやりこんだ時です。
なので、極力知識のインプットの時間は短くしたいです。
現に、私は高校時代、1日6時間×5日間という地獄の世界史補習を受けましたが、
夏休み明けの模試で、世界史30点でした涙。
それは、その先生が悪いというわけではなく、インプットに時間使いすぎて、
他教科の進捗で、世界史のアウトプット、演習に力回らなかったせいですが、、、
特に受験生は、この夏が受験の天王山とよく言われます。
それだけに、不安になって、たくさん夏期講習とって、失敗している例もあったりするので、しっかり自分の状況を見極めて、不安だったら、学校や塾の先生に相談して、
後悔しない夏を本当に過ごしてほしいと思います。